TOMONI
GO TO 2100 ともに生きる江戸川区
三ツ矢 雄二
Vol.13

お互いを認め合う
社会にしよう。

2024.03.29

三ツ矢 雄二Mitsuya Yuji

お互いを認め合う社会にしよう。

 『LGBTQ+の人』と言う言葉が、ずいぶん世間にも認識されるようになりました。日本では性別は、男と女の二種類だけですが、タイの性別は十何種類もあるそうです。この様に、性の在り方には多様性があります。現在の日本では九・八%の人(二〇二三年電通調査)がLGBTQ+だと言われています。
 私はLGBTQ+のカテゴリーではG、すなわちゲイになります。男性が好きな男性という事ですね。昔で言うところの同性愛です。
 私のこの性自認は、生まれつきのもので、後天的なものではありません。小学生の頃から認識していました。
 小学校では、女の子と遊ぶ事が多く、立ち振る舞いや言葉遣いも、女っぽいところがあったように思います。同級生からは『おとこおんな』と呼ばれていました。
 しかし、私はいじめの対象にはなりませんでした。同級生たちが私の女っぽさを一つの個性として認めてくれていたからだと思います。『おとこおんな』なのに、全校生徒の投票で、生徒会長まで務めたんですよ。私自身も『おとこおんな』という呼ばれ方を受け入れていました。
 この様に、私は小学校の時から今まで、ゲイを隠して生きてきたことは一度もありません。そして、女性になろうと思ったり、化粧や女装をしたいと思った事も一度もありません。まごうことなきゲイなのです。
 大人になってからも、ゲイが支障になったことはありませんでした。いつも自然体の『おとこおんな』でいました。積極的にカミングアウトをしたわけではありませんが、周囲の人にはバレバレで、ゲイとして認識されていました。そしてみんなから受け入れられていました。ゲイであることが仕事に影響した事も一度もありません。
 私のようなラッキーなゲイ・ライフを送れているのは、一握りの人です。自分の性的志向を隠して、自分を偽って悩みながら過ごしている人が沢山います。
 ストレートの人にも色々な人がいるように、LGBTQ+の人にも色々な人がいます。どうか、特別な視線や、差別的な態度を取らず、LGBTQ+の人を受け入れて下さい。皆さんがお持ちの個性と同じくLGBTQ+も一つの個性なのですから。
 あらゆる人が普通です。その人がその人らしく生きられる社会、まぜこぜの社会を目指しましょう。自分を愛し、その愛で他人を認めましょう。

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三ツ矢 雄二
Profile

三ツ矢 雄二

声優・マルチクリエイター
1954年10月18日生まれ。愛知県、豊橋市出身。
中学生の時に国際児童劇団に入り、子ども向けドラマでデビュー。
アニメでは『超電磁ロボ コン・バトラーV』(主役・葵豹馬役)でデビュー。代表作に、『タッチ』(上杉達也)、『キテレツ大百科』(トンガリ)などがある。 また、声優以外にもミュージカルの作詞、バラエティー番組出演など多方面にて活躍中。

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