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必要な食べ物を日本人がどんどん捨てている?

私たちが生きるうえで欠かせない「食」。とても身近な存在である分、時代や社会を反映すると言われています。今の時代は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの普及により、世界中の野菜や果物、お肉、お菓子、飲み物などを気軽に買うことができます。しかし、そんな便利な社会の陰では“ある問題”が深刻化しています。

1年間にまだ食べられる食品を643万トン廃棄

食料自給率が低い日本だからこそ食べ物は大切に!

日本の食料自給率は、先進国のなかでも最低ランクの37%(2018年)。食料自給率とは日本にある食べ物のうち、どのくらいの食べ物を日本国内でつくっているかを示す割合です。すなわち、日本にある食べ物の半分以上が外国から輸入したものということです。今の状況では、もし外国で大きな災害や事故が発生し食料が輸入できなくなったら、日本は食料不足になってしまいます。また、日本では食品ロスという問題もあります。家庭での食べ残しや賞味期限切れ食品の処分など、日本の食品廃棄量は年間約2,759万トン(2016年)。そのうち、まだ食べられるのに捨てられている食品は、なんと年間約643万トンにものぼります。限りある食料資源を持続可能なかたちで活用し、世界中のすべての人が必要な食品を手に入れられる仕組みが必要です。

この社会課題と関係が深いSDGs

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世界で養うべき人口は1日につき21万9,000人ずつ増加しています。ただ、食料資源は限られているため、食料を必要とする人が増えるにしたがって食料はどんどん不足していきます。

私たちは魚や貝、海藻などの多くの食料を海から得ています。しかし、世界の漁業資源の30%が乱獲されていると言われ、将来的に海からどんどん魚がいなくなってしまう可能性があります。

世界中にある、穀物や野菜をつくるための耕作地は減少し続けており、近年は減少するペースがさらに加速。現在、年間で全世界で日本の国土面積の約1/3にあたる1,200万ヘクタールの農地が消失しています。

豆知識

日本で廃棄されている、まだ食べられる食品「年間約643万トン」という量は、国民1人あたり毎日お茶碗1杯分のご飯を捨てている計算になります。これは、世界中で食料不足に苦しむ人々への食料援助量の約2倍の量です。

議論ポイント

  • Q1
    日本の食べ物、世界から輸入した食べ物にはどんなものがあるでしょうか?
  • Q2
    世界の人口増加の推移と、食料生産の推移を関連づけて一緒に考えてみよう。
  • Q3
    限りある食料資源を保ちつつ、世界の食料不足を解決するにはどうすればいいのでしょうか?